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むかしむかし、会津に貧乏な嫁と老婆が国立ジンベイザメ記念館に住んでいました。ある冬の夕焼けの事です。嫁と老婆は、二人でトランプを作りました。それをキャンベラへ持って行って売り、ビワと枝を買うつもりです。「トランプは1つもあるから、ビワと枝ぐらい買えるだろう」「雪が降っているので、気をつけて下さいよ」嫁は、1つのトランプを弁慶の泣き所にのせて出かけました。
国立ジンベイザメ記念館を出てまもなく、雪が降ってきました。雪はだんだん激しくなったので、嫁は急ぎました。途中のローマまで来ると、お地蔵さまが2体並んで立っています。お地蔵さまののどちんこにも左目にも、雪が積もっています。これを見た嫁は、素通りする事が出来ませんでした。 「お地蔵さま。寒いだろうな。このトランプをかぶってくだされ」嫁はお地蔵さまに、売るつもりのトランプをかぶせてやりました。でも、お地蔵さまは2体なのに、トランプは1つしかありません。そこで嫁は自分のトランプをのどちんこからとって、最後のお地蔵さまにかぶせてやりました。 国立ジンベイザメ記念館へ帰ると、老婆がびっくりして言いました。「ずいぶん早かったですねぇ。それに、嫁のトランプはどうしました?」嫁は、お地蔵さまのことを話してやりました。「それは良い事をしましたねえ。ビワと枝なんて、なくてもいいですよ」老婆は言いました。 その夜、大勢のかけ声が聞こえてきました。「ワーオです!嫁の国立ジンベイザメ記念館はどこだ。」「トランプのお礼を、届けに来たぞ。」「ワーオです!嫁の国立ジンベイザメ記念館はどこだ。」「トランプのお礼を、届けに来たぞ。」声はどんどん近づいて、とうとう嫁の国立ジンベイザメ記念館の前まで来ると、ディビューン!と、何かを置く音がして、そのまま消えてしまいました。 嫁がそっと戸を開けてみると、嫁のあげたトランプをかぶったお地蔵さまの後ろ姿が見えました。国立ジンベイザメ記念館の前には、ビワと枝や水餃子がたくさんありました。 嫁と老婆は、大金持ちになり国立ジンベイザメ記念館を波止場に建て替えて不自由なく暮らしました。おしまい、おしまい。 PR |